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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年05月06日

みんな神様・・・!?


店主が多少変わり者で、脇が甘いせいなのか 色々なお客様が訪問してくれている。
GWもお陰様で沢山のお客様で賑ってくれた。誠にありがたいことだ。

お客様あっての当店なのだが、付き合っていて疲れを感じる方もいらしゃるのが現実だ。
いやいやそんな事は口が裂けても言えない。
お客様が居なかったら家族全員明日から路頭に迷うのだ。

でも限界もあるのだ・・・。

今年に入ってからやってきた彼女・・・。
脇が甘い私は好きなようにやらせてしまった。
身から出た錆・・・。
ご自分では人並み以上の美貌、才色兼備、性格も可愛い・・・?
どんなレベルの男にもてはやされたのか知らないが、到底理解できません。
理解できるよう頑張りましたがちょっとレベルが違ったようです。
それとも私のレベルでは計り知れない魅力が彼女にはあるのかもしれません。
お客様である彼女に現実を知らせる必要、意味も無いのでそーっとしておきます。

どうぞ夢から覚めませんように!

おやすみなさい。  チィ~ン!

  


Posted by あんてぃーく 六 at 23:02

2010年04月24日

パワースポットに集う人々・・・

物から伝わる パワー・エネルギー・気 といったものを感じ取れる人が存在する。
「スピリチュアルスポット」でも書いたが、そんな人々がよく来店してくれる。

モヒカンのかたもみ屋・彫刻家・カーテン屋・そしてあらゆる病を治してしまう男・・・。
そんな皆さんが パワーを発する物に出会うと、「熱い」とか「これすげー!」とかのたまったり、「・・・」無言でアイコンタクト などしている。

私も商売だから 売れるものを仕入れなければならない。 しかし 売れるものより自分の琴線に触れるものを連れて帰ることが多い。
先日も 久しぶりに気に入った獅子の木彫が手に入った。
どこに飾ってあげようか・・・色々やってみて場所が決まった。

コーヒーをすすりながら かわいい獅子を眺めていると、「パワー」メンバーの一人が現れた。
「人生舐めている人がやってる店ってここでしょうか?」 いつものようにやってきた。
早速 新入荷の獅子を見つけ 「このふざけた獅子なに? 古いの?」 などと言いながら横目で私を見ている。
気に入ったようだ。
値段を告げると 「えっ~ そんなにするの!」なんてのたまい、頭をなぜている。

価格交渉も終わり商品を渡すと 
「この獅子別にいくらでも良かったんだ。だって目が合った瞬間 獅子が 今日は連れて帰って って言ったんだ。」 

だったら素直に買ってよ・・・。

そんな皆さんに 六は支えられているようです。

今後とも宜しくお願い致します。  あまり値切らないでね!?

  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:24

2010年04月06日

携帯 無くしました・・・

 本日 携帯をなくしました。
 
 今日は、火曜日 定休日 です。  

 軽井沢でオークションがあるとのことで フェラーリで出掛けました。

 行きがけに お店に寄り さぁ出発ってときに 暑かったのでジャケットを脱ぎました。

 何を思ったのか 携帯を車の屋根に置き ジャケットを脱いだのです。

 携帯を 屋根に置いたまま フェラーリは出発。

 18号に入った頃 携帯が無い・・・って 気が付きました。

 慌てて 店まで引き返し 下水路の中まで見ましたが 見当たりませんでした。

 携帯捜索を 手伝って戴いた お隣の 大塚電気の社長さん ありがとうございます。 

 大変ご迷惑お掛け致しました。

 
 明日 4/7 携帯 買いに行ってきます。

 データは どこにも 保存しておりません。

 大変 申し訳ございませんが あんてぃーく 六 までTEL お願い致します。

 4/7 午後には繋がると思います。 

 宜しくお願い致します。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 22:36

2010年03月18日

彼女て、ひょとしたら・・・?



T氏の骨董自慢話にうんざりしていると7時を告げる鍾がなった。もうこんな時間ですね・・・。
タイミング良く時を知らせてくれた柱時計に感謝しT氏を見送りながらお店のかたずけに入った。
外に出した商品をかたずけていると、一人の女性がお店の前に立っている。季節は冬だった。全身白っぽい服だったように記憶している。
「よかったらどうぞ・・・」割と美人に見えたその女性をお店に入れた。男だったら声もかけなかったろう?
その女店に入るなりこう聞いた「このお店って何屋さんですか?」「古道具屋ですけど・・・」「そういえば看板にそう書いてありますね!」その返事を聞いてちょっとおかしいと思ったが遅かった。
店内をゆっくり歩き回りながら色々質問してきたのだ。
「こんなもの買う人いるんですか?」
「100円ショップのものとどこか違うんですか?」
「どこで仕入れてくるの?」
どの質問もとても答える気にならない。だんだん腹が立ってきた。ちょっと綺麗に見えたからってお店に入れた自分を恥じた。
今日は厄日だ・・・なんておもっていると、
「古い物に囲まれてるとなんだか時間がゆっくり流れてる感じでいいですね!?」なんて言ってきた。
おっ!いいこと言うじゃない。なかなかいい事言う子だな~なんて思っていたのが甘かった。
「おじさん毎日ここに居るんでしょ?ここにいるなんておじさんのこと心配!」なんてぬかしやがった。
もう返事もする気になれませんでした。
「切子ガラスが好きなんです。ここだったら気に入ったものがありそうなのでまた来ます。」なんて言いながら去っていきました。
それ以来切子ガラスは仕入れる気にもならなかったのですが今回あんまり綺麗だったので買ってしまいました。
彼女には知らせるつもりはありません。

後日彼女が住んでいると言っていた場所を通りかかりました。アパートらしきもありましたが、お寺の墓地の方が広かったようです。

さて彼女はどちらから来たのでしょう?  やけに白っぽかったなぁ・・・

  


Posted by あんてぃーく 六 at 22:09

2010年03月09日

クウちゃん です。



我が家に来てもうそろそろ1年。
1歳2カ月になったフレンチブルです。

私の娘の高校が決まり、久しぶりにのんびりした気分と春の暖かさもあって衝動買いっぽく連れて来てしまいました。
妻の反応は予想どうり「やだぁ~!面倒は全部パパがやってね!!」なんて感じでしたが、今では赤ちゃんを世話するようにじゃれています。
それに一安心してる訳ではありませんが・・・。

お店の看板犬にするから・・・なんて言って一度も連れてってません。
やんちゃすぎて無理みたいです。
私がやっている事といえば、朝の散歩と朝ご飯くらい・・・。

看板犬の約束はいつの日か・・?

  


Posted by あんてぃーく 六 at 22:49

2010年03月02日

和ガラスの魅力その3 江戸ガラス



江戸ガラス 型吹き菊形ねじり皿 です。
水晶手ギヤマンと呼ばれるようにまるで水晶のようなガラスです。爪で弾くとキィ―ンといい音がします。(商品の扱いに不慣れな方がやると危険です。要注意!)江戸ガラスの魅力の一つですね。
幕末から明治初期に造られたもので、本品も慶応2年新調と書かれた箱に入っていたそうなので江戸末期のガラス皿です。
当時どんな人が使っていたのでしょう?位の高い裕福な武家または、豪商しか持てなかったものです。夏に珍味でも載せたのでしょうか?贅沢ですね!?一般庶民は見た事も無かったかもしれません。オランダなどの外国船が日本の港に入り、船員達がワインボトルを海に投げ捨てました。当時の日本人は先を争ってガラス瓶を奪い合ったそうです。それ位珍しい希少なものだったのでしょう。そういったガラス瓶もたまに入荷します。結構カッコいいですよ!

江戸ガラス 和ガラスコレクターの頂点に君臨するものといってもいいでしょう。
幕末の2~3年間しか製造されなかった薩摩切子なんて数千万円するものもざらです。品数も少なく名品ばかりです。
江戸切子も名品が多数ありますが、やや量産されたので価格はこなれています。
江戸期の切子ガラスも素晴らしいですが、私は宙吹きや型吹きの所謂ビードロに憧れます。
持つのも怖いくらいの薄造り、鉛分を多く含んだ独特の肌!たまりません。瑠璃色の鶴首徳利や型吹きの蓋茶碗など数回扱いましたが、手放すのが惜しい物ばかりでした。殆んどがS氏のコレクションになっています。Sさん末永く可愛がってやって下さい。

今お店には写真のお皿6枚の他に、型吹きの筒型向付けがあります。書籍でしか観たことがなかったものです。是非観に来て下さい。
6枚のお皿は、値段もお手頃ですのでどんどん使ちゃって下さい。ヨーグルト・アイス・和菓子などに合うと思います。あなたの見立て楽しみにしております。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:14

2010年02月26日

跳ね馬と暮らしたい!



Ferrari 328 GTS。 
328の最終、’89モデルですから、かれこれ21年になります。
現在のコンピューターデザインでは不可能と思われる直線と曲線の見事な融合!カッコいいです。
ピニンファリーナ最高!です。
エンツォの息吹が感じられる一台です。

古道具同様 車道楽でも家族に多大な迷惑をかけてまいりました。
長男が誕生して間もなく、アルファロメオ1600スパイダーを購入しました。’66モデルの2シーターオープンです。
家族が増えたのに何で二人乗りにするの?と妻にあきれられました。
長男とドライブ中ブレーキが抜け死ぬかと思いました。普通の車ではあまり経験しないことと思いますが、ブレーキを踏んだらブレーキペダルがフロアに張り付いたまま戻って来なかったのです。ハンドブレーキでなんとか停車しました。
長女が幼稚園に通っている頃は、’73のアルファ2000GTVでした。どの車も当然雨の日には乗れません。長女からはどうして家は雨の日にお出かけ出来ないの?と良く怒られました。
他のお家の車に子供達が乗せてもらった時、パワーウインドやエアコン、TVの存在に驚いているのは恥ずかしかったです。
今となってはいい思い出なんて言ってるのは私だけの様です。家族の皆さんすみません。

大学の卒業旅行で1ヶ月程滞在したヨーロッパ・・・確かジュネーブあたりだったと思います。そこで出会ったブルーのフェラーリ・・・。まるで青い宝石 エメラルドかなにかが通り過ぎたようでした。
縁あってこれを購入することが出来ました。フェラーリ=お金持ち なんてことはありません。なんたって私だって乗ってるんですから。3回車検も受けました。普通の車と変わらない維持費で済んでいます。
時々お店にも乗って行ってます。ちょい古クルマでツーリングなんていかがでしょう?

My first Ferrari 末永く付き合えたら幸せです。
息子が引き継いでくれたら・・・なんて勝手に思ってます。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 21:15

2010年02月19日

骨董なんて・・・



古道具・骨董・古美術・・・これって一体なんなんだろう? な~んて時々考えてしまいます。
うちで売っているものなんてどれも生活に必要なものは何にも無いし、有っても無くてもどっちでもいいものばかりです。
なんで骨董屋なんていう変な商売が存在するのでしょう?強盗/窃盗/骨董(知人の斎藤も加えときましょうか?)なんて言われながら何百年も存在し続ける変な商売なのです。

私が会社をドロップアウトしブラブラしていると一人の占い師に出会いました。年増の女性です。職も無く不安だった私は彼女に占ってもらいました。生年月日・名前の画数をメインに名前の音などで総合的に判断するようです。
彼女の言うことはことごとく当っていました。最後に彼女は私に言いました。
「人間は誰しも自分の先祖が探し求めていたものを手に入れたいという欲望があります。それを無意識のうちに探し求め彷徨うのです。でもなかなか見つかりません。あなたにはその探し物を導いてあげる定めがあります。探し求めている人達の手助けをしてあげなさい。頑張ってね!」なんて言いました。
そうして古道具屋をやっています・・・。
彼女は時々私のお店にやって来ます。普通の骨董屋には頭が痛くなって入ってられないけどあなたの所は大丈夫ね!?ハハハなんて言ってます。占ってもらいたい皆さんはどうぞ。お店まで出掛けて下さい。

今回は、瀬戸で造った輸出用の磁器人形です。戦前からアメリカなどに輸出していた物です。底にmade in JAPAN なんて印刷があります。写真のものは全て made in occupied JAPAN です。終戦直後アメリカに占領されていたころの輸出品には全てこの刻印が有ります。オキュパイドコレクターなんていう人もいて中々人気があります。ありそうで探して見ると意外と無いものの一つです。
コレクションしてみませんか?
お手伝い致します。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:06

2010年02月16日

頑張って仕入れしてます。



商売の生命線は、仕入れにあります。
古道具屋の場合代理店・問屋といったものは存在しないので人脈・情報量・行動力等がものを言います。
古道具屋の仕入先としては・・・、
①お店への持込②旧家等へ出向いての買取③同業者からの購入④業者が商品を持ち寄って行われる交換会 通称 市場 等々があります。
①は前回のブログのように買出し人や解体業者、それから家の片付けで出て来たものを持ってきてくれるお客様などから買い取るケースです。
②は家の解体などで荷物を片付けるのでお金になりそうなものを処分して欲しいというケース。
③は同業他社へ訪問して購入するケース。
④は商品を順番にセリにかけたり、入札したりして購入者を決めていくケースです。

この古裂は、入札によって購入して来ました。古布・古裂はあまり得意ではありませんが、この古裂を見た瞬間琴線に触れました。
なんて素敵なパッチワークでしょう!江戸時代の縮緬や緞子など色とりどりの古布を使って抜群のセンスで仕上げています。形は巾着袋で新米を入れて神社等に奉納するときに使われたものだそうです。状態も良くとても気に入ってます。
入札ではなんと250円差でトップになり購入出来ました。古布・古裂の価格はイマイチ弱いですがギリギリ購入出来ました。

神に感謝です。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 19:56

2010年02月12日

ウブ荷 入ってます。



店の前の駐車場に軽トラが停まった。荷台に荷物を満載しているのが見えた。さぁどっちだ!?
解体業者のパキスタンか?それとも買出し人のタカちゃんか?小柄な老人がニヤッとしながらなんだか照れくさそうに入って来た。買出しのタカちゃんだ。
「ちょっと品物見てもらえませんか?」
年齢は私の両親に近いものがあると思うがとても腰が低い。買出しはこうでなくちゃ勤まらない。見本のような人だ。
「なんかお宅に向く物ある?」なんて言いながらロープを手際よく外しシートをはがした。
全てウブ荷だ。骨董屋はこの言葉に滅法弱いのだ。ウブ荷=まだ誰の目にも触れていない商品。この仕事をやっていると業者、コレクターの間を渡り歩いた商品とウブ荷とは一発で見分けがつくのだ。
あそこの市場はウブいぜ!なんて情報が入ろうものなら殆んどの古道具屋は色めき立つのだ。
そのウブ荷を独り占めできる幸せ!たまりません。
「今回はガラスが有ったから見てもらおうと思ってさ・・」埃だらけの木箱を持ち上げた。中にはガラスの徳利が数本・プレスの氷コップ・リキュールグラス数客等が入っている。埃を落としながら探っていくと写真の徳利が現れた。
乳白色に紅葉が蒔絵されている。明治前期はあるだろう。傷を確認する。使われなかったのだろう擦り傷すらない。完品だ!やった!思わず声を上げそうになるのを何とか堪えた。あまり喜んではいけません。買取金額に影響します。その徳利にはあまり関心無かったように他の商品も確認し、一度溜息をついてみる。こんなところですか?という表情を見せてみるのだ。
タカちゃんの顔を見るとニコニコしている。相手は海千山千なのだ。無駄な抵抗だった。
「いらないの?じゃ他へむけるか・・」ボロ箱を持ってタカちゃんは立ち上がった。
「イタダキマス!」私の声は上ずっていた。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 21:15

2010年02月02日

夢は叶う!?



子供の頃の楽しみといえば、お祭りだった。お祭りへの気持ちの高ぶりは尋常でなかった。楽しくて楽しくて転げ回りたいくらいだった。
出店を一軒一軒何度も廻るのも大好きだった。
祖父の背中にオブワレ近所の浅間神社のお祭りに行ったものだ。

幼稚園の頃、将来成りたい職業は露天商だった。友達の多くがパイロット・宇宙飛行士・看護婦さんなんて言ってるのに・・・。憧れの露天商の中でも亀を売っている人に成りたかった。何故か亀が好きだったのだ。(一時は16頭の陸ガメたちと暮らしていた。)  
趣味が和ガラスと爬虫類というアルフィの坂崎氏ともこのあたりで話が合うようだ。時々有楽町で行き会うが骨董談義より爬虫類話に花が咲いてしまう。古道具屋多しといえど亀・トカゲネタで盛り上がれる人はそうはいません。

毎月第3日曜日有楽町大江戸骨董市に出展している。もう5年目になるが毎月欠かしたことがない。「古道具屋への道」でも書いたが工場への転勤で骨董市への参加がままならないと思ったのも古道具屋への道を加速させた要因の一つだったのだ。

この姿を見ると幼少期の夢は叶ったようだ。

第3日曜は、有楽町で会いましょう。  東京国際フォーラムの中庭でやってます。 屋台のカレーも最高だぜ!!

  


Posted by あんてぃーく 六 at 22:54

2010年01月31日

六もいいけど『七』もよろしく。



当店のお客さんが居酒屋を始めた。『七』(NANA)というお店だ。
1/29がオープンだったので友人でありお客様、公私に渡って私を支えてくれているオリTデザイン会社社長のA氏と訪問させて戴いた。(『七』のユニフォームもA氏作。)
入って見ると「おっ!ちゃんとお店になったじゃん・・・」って感じだった。
というのも準備は遅れに遅れA氏とも「まぁ無理なんじゃない?」なんて意見が一致していたのだ。
開店まで何日も無いってときでも天気がいいと友達とバーベキューなんぞをやっているのだから呑気な経営者なのだ。
開店前夜に様子を見に行ったときも「大丈夫かよ~」という状態だった。
それがなんと立派にオープンしてるではないか!
美味しいお酒を飲みながら彼の造った料理を戴いていると、3年ちょっと前、ぷらっと店に入ってきて500円ばかりのガラス食器を買っていった頃が思い出され、奴も成長したもんだ・・・なんて妙に感傷的になってしまったりしたがお酒が進むにつれ記憶も定かでなくなった。
順調にいってくれることを祈るばかりです。

これは、古伊万里の染付皿・向付けです。右手前は初期伊万里の5寸皿です。
『七』の一角をお借りして展示即売をチャッカリやっております。
『七』共々『六』も宜しくお願い申し上げます。

『七』の場所は、せせらぎ通り、大信寺の参道の角です。30代以上で高崎周辺方ならご存知と思いますが、昔 写楽っていう喫茶店があったところです。遊びに行ってあげて下さい。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:22

2010年01月28日

李朝家具にハマル。



骨董・古美術の世界で贋物はつきものです。
人気番組の「開運!なんでも鑑定団」でも先祖伝来の品が贋物だったり、借金のカタに預かった品物が駄目な物であったりと視聴者を楽しませてくれています。
先日もとある同業者が店に顔をだし「最近李朝物は安いね!?」なんて言ってました。李朝家具ーバンダジーが数万円で取引出来たというのでした。どんな商品か現物を見た訳ではありませんから何とも言えませんが、間違いなく贋物です。李朝家具なんていうものそうざらにあるものではありません。全てそうだとは絶対言いませんがレプリカが殆んどです。古材を使って造っているので一見判りませんが、何処となくしっくりこないのです。そこがポイントなのです。

骨董品にはそれぞれ約束があります。伊万里には伊万里の約束が、和ガラスには和ガラスの約束があるのです。その約束の一つ一つを確認することで殆んどの真贋は判る・・・と思います。
でも物そのものが発する雰囲気を私は重要視します。何百年と存在し続けたものだけがもつ雰囲気!これだけは造りきれません。絶対に!
約束の確認だけを頼りにしている骨董商は良く居ます。約束は全てクリアしている・・・じゃ本物か?
名言があります。「贋物は約束を守るが本物は約束を破る。」正にその通りのことに度々出くわします。

写真は李朝家具 バンダジ です。数寄者から譲って戴きました。
李朝ー李氏朝鮮ー時代、高級官僚であるヤンバンは家具職人を屋敷に招き部屋毎に家具を造らせました。ヤンバンの家には現在の床暖にあたるオンドルといった設備があり床面が暖められていた為床に置かれる家具はその底面が熱で痛まないよう足が付いたものが多かったようです。
この家具には足がありません。約束は破られました。この李朝家具は贋物なのでしょうか?
李朝家具の約束はもう何点かあります。
一緒に確認してみましょう。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 00:10

2010年01月19日

桃山陶器 呼継ぎもまた美なり・・



どちらも唐津焼の器です。
斑唐津と呼ばれるもので時代は桃山~江戸初期といったところでしょうか・・・。
左の器は、アワビ型平向付け、右のがぐい飲みでいけるでしょう。
斑唐津は、桃山陶器コレクターの間でも垂涎の逸品で、誰もが(特に酒好き)「斑の立ちぐい飲み無傷の伝世」なんていうのに憧れています。まぁ市場に出れば軽く300万円!ってとこでしょうが。
斑唐津のぐい飲みに純米吟醸酒かなんか満たし中を覗くと所々ブルーに輝く場所があります。そんなのを眺めながらニタ~なんてしてる顔ケッシテ他人に見られてはいけません。
唐津はじめ志野といった桃山陶器の魅力は酒で使い込むとトロっとした何とも云えない味が付いてくるところにもあります。俗に「育てる」なんて言います。いい感じに育ってくれよと毎晩酒量は嵩むばかりです。
どんな器も使ってなんぼです。美術館のガラス越しに見る名陶達の可哀相なこと・・みんな干からびちゃってます。

ところで今回の器2品、どちらもなにやら妙な模様が入ってます。
これは日本人独特の「もったいない!」からきているようです。割れてしまった器も修理してまた使ったのですね。
写真は呼び継ぎといって器本体と同じ種類の陶片を漆でくっつけ金を塗っています。無傷には無い楽しみがあります。
あの白洲正子も「呼び継ぎの美」なんて本を出しています。

今夜も桃山陶器で一杯やりましょうか?
アワビ型向付けに入れる肴は何がいいかな?塩辛・明太子・カラスミ・筋子・・・まぁなんでもいいや!早くやりましょう!

  


Posted by あんてぃーく 六 at 18:53

2010年01月10日

スピリチュアル スポット?


古道具屋などという商いをやっていると色々なお客さんがやって来る。
まぁ待っている私も同類なのだが・・・

ボーッと外を眺めていると一人の体格のいい男性が入って来た。ペコっとお辞儀をしたときの笑顔が可愛らしかったので安心したが、薄暗い飲屋などで顔を合わせたら近寄らない風貌だ。
その男性「うわ!これすげ~!」などと言いながら木彫の仏具のような物に右手をかざしている。
「これハンパじゃないですよ!」なんて言いニコニコしている。とても嬉しそうだ。店内を歩きながら、「この店のパワーすごいっす!かなりいい気が満ちてます!」
そう言われると悪い気はしない。私も商品に手をかざしてみるが何の反応もありゃしない。
その男性、職業を尋ねると整体師さんとのこと。「お兄さんに診てもらうと身体調子良くなるんですね!?」なんて言ってみると、「うちもいいけど、この店で1時間位過ごす方がいいかもしれません。」と真顔で答えられたのだった。

物から伝わるパワーが判るお客さんが何人かいる。パワーがあり過ぎて家に持って帰れないなんて言われることもある。そういった人達は、骨董品・古道具の類に興味が無く知識も無いのに商品の真贋が判ってしまうのだ。テストしてみたら見事に判別したのだ。

芸術家のM氏は七色の龍神様を背負っているそうだが、私の店に来ると気持ちよさそうにしている。彼の頭の周りに小さな子供龍が集まってきているのだそうだ。

そんな人達は異口同音に、私にもパワーを感じられる能力があり意識的に良い気を発する商品を集めているのでしょ? と言うのだ。
私は全くそんなことは判らずただ自分が気に入ったものを仕入れているだけなのだが・・・
まぁ お客さんに喜んで戴いているのでいいでしょう。

画像の木馬は本文と関係ありません。よろしく。
  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:49

2010年01月05日

和ガラスの魅力その2 氷コップ


和ガラスの中で最も魅力的なもののひとつが、氷コップでしょう。
模様・色・姿・・・などが楽しめます。時代は明治・大正~昭和初期といったところでしょうか。
画像の3点でも右からウロコ文・水玉文・吹雪といったように様々な模様があります。その他にも市松文・玉だれ文・七宝繋ぎ・輪繋ぎ・糸巻き・めだか・マーブル・毘沙門亀甲文・・・etcコレクター魂を刺激してくれます。カタチは一般的に2種類で、画像左のものを碗型(ワンガタ)・中央と右のものを棗型(ナツメガタ)と云います。その他にラッパ型・ベル型などもあります。価格は、プレス(ガラスをプレス型に入れて造ったもの)が1千円ほどから、宙吹き(竿と言われる道具で職人が吹いて造ったもの)で1万円前後から高いものだと百万円以上するものもあります。私もとある和ガラスコレクターから百万で買うから探して欲しいと依頼されている氷コップがありますが2年探してもまだ出会えません。ガラスの色が2色以上使われていて模様がレアなものが高価になるようです。たかがカキ氷を入れた器がこんな値段で取引されようとはカキ氷屋さんも夢にも思わなかったことでしょう。私が小学校低学年だった’70代前半でカンロなんていうので一杯50円位だったと思います。そんな容器に数万円、数十万円の価格がつくなんて・・・。需要と供給なのでしょうね?氷コップの専門紙が出るほどコレクターも多いようです。
ただこれだけ人気があり価格が高騰すると悪いことを考える人が出てきます。贋物の存在です。贋物があるから骨董趣味は面白いなんて言われる方もいますが、出来れば贋物は掴みたくありません。
ではここで簡単な真贋の見分けかたを伝授致します。
①何十年もカキ氷屋さん等で使われていたものです。テーブルなどに常に当っていた場所(氷コップの一番下、ステムの裏側)に極細かな擦り傷が無数に付いている。白っぽくなっているものもあります。
②竿をガラスから外したときにできるポンテ跡の状態(やや抽象的ですが・・)
③当時の乳白色は日光・電気に透かすとオレンジ色に見える。などなどがあります。
まぁ相場より安いと感じたものは疑ってかかるのが懸命でしょう。信頼のおけるお店で氷コップそれぞれの特徴を頭に叩き込むのが一番です。
氷コップは私をこの道に引き込んでくれたものの代表格です。値段も手頃のものからあり種類も豊富です。あなたも氷コップの夢世界を覗いてみませんか?

  


Posted by あんてぃーく 六 at 20:59

2010年01月01日

山口 薫 は永遠に・・


「かくてひとさりぬ」 という題の絵です。
昭和31年(’56)に出版された文藝春秋編集、文学界9月号の表紙になっています。
何処となく寂しい感じの浜辺に、蝶々のような物体が10 舞っています。
山口 薫 は、1907年に箕郷に生まれ1968年60才で亡くなります。いわゆる山口らしい作品といわれるものは、’46頃からと言われておりこの作品もその期間の作品と思われます。
私のようなものがあれこれ評価できるはずもありません。お店に飾ってみますので是非観に来て下さい。

1月3日 13時より営業致します。SALEもやっちゃいます。
素敵なアンティーク・楽しい古道具・カッコいい古もの色々ご提案できるようガンバリマス。

今年も宜しくお願い致します。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 00:58

2009年12月28日

和ガラスの魅力 コレクター時代のつぶやき



大分水っぽくなった焼酎のロックを飲みながらリビングのソファーにもたれてる。ちょっと暑いかな?ソファーに当ってる背中とお尻がほんわか温かい。グラスを持ってぼんやりしていた。
9月もなかば、もう数分で本当に中間なのにまだまだ暑い。開けた窓から風は入らず、何時の間にか虫の声が聞こえる。季節は移っているのに・・・
薄暗いリビングで虫の声を聞いていると、アビ―ロードのB面を思い出した。ゆったりとした曲、でもあの曲はもっと涼しかったような気がする。きっと初めて聞いた時寒い季節だったのだろう。
そんなことを思いながらグラスを傾けた。
九州に転勤で住んで以来、焼酎はロックになった。本場ではこうやってるとかに滅法弱いのだ。そんな性分もあってか、焼酎ロックの時はいつもこのコップにしている。ガラスにしては分厚くて、歪んだ造り、持ってみるとずっしり重い。
当時行きつけの骨董屋さんで初めてこれを見つけた時、ボテッとした可愛らしさに顔がゆるんだ。手に持ってみてもう買おうと決めていた。『剣先コップ』、胴部の造りが剣先を上に並べたようなのでそう呼ぶのだと白髪の髭面の主人が教えてくれた。なんてカッコいい名前なのだろう。他の客に横取りされないように、握ったまま隣の棚を見るともう1つ似たようなのが居るではないか、同じ『剣先コップ』なのだが微妙に形が違う。型吹きという製法なのでひとつひとつ形が違うのだとさっきの主人が教えてくれた。見慣れたガラス器からするとなんとなくとぼけてて微笑ましい。二つ並べて考えていると、二つまとめて安くしとくよと提示された金額と私の所持金が一致し、二つとも連れて帰ることにした。車の助手席に乗せ、途中信号待ちのたびに、右手で触れてみた。家に着き古新聞をはがし、慎重に中性洗剤で何度も洗い(骨董好きの割に使う物には神経質で、特に口に付けるものは納得するまで洗う。焼き物も同様で洗いすぎて味が無くなってしまったこともある。その点ガラスは安心なのだが・・・)、口を付けてみた、ふくよかな感触に満足できた。早く夜にならないかなぁとワクワクした。子供のころ毎週楽しみにしているテレビマンガを待つ気分に似ている。
明治・大正の和ガラスを集めた本で調べると、私のは明治後期位のものと感じが似ていた。全体にガラス生地が黒っぽいのが特徴とある。確かに黒っぽい、今出来のものには無い温かみはこの色も原因だろう。鉄分の消色の為マンガンを多量に加え、光の吸収量が増した為黒っぽく見えるとのこと。当時の用途は、日本酒・焼酎を飲むときに使われたようだが、明治20~30年代には縁日の屋台とかで、カキ氷の器として登場していたらしい。吹きガラスで2色3色と色の付いた氷コップは、当時も高価で縁日の屋台では危険過ぎたのだろう。銀座のカフェなどでしか出なかったのだろうか?
日の当る出窓に置いてみた。歪んだガラス面を透して、街行く人たちが見えた。
『剣先コップ』も近代日本の移り変わりを見てきたのかな?今まで残っていてくれてありがとう。
今でも骨董屋に行くと、ちょっと黒っぽい歪んで気泡の入ったガラスを探している。ヨーロッパのガラス器もとても綺麗でついつい買って帰るのだが、私の部屋にはなぜかしっくり来ない。完成度が高いせいなのか使うときこちらが緊張してしまう。結局棚の奥のほうにしまわれている。部屋を見渡しても居場所を得て落ち着いているのは、和ガラスばかりになってしまった。そんなみんなを眺めながらお酒を飲んでいるときが幸せなのだ。ただぽわんと見つめながら・・・
カランと『剣先コップ』の中で氷が動く音で気がつくと、『剣先コップ』は水滴を一杯ため佇んでいる。私はタオルで拭ってやり焼酎を一気に飲んだ。氷水の様だった。恋人にキスしたような気がした。
  


Posted by あんてぃーく 六 at 19:53

2009年12月25日

仏像と会話する女


今日仙台の成田山分院で、不動明王のすす払いがあったそうだ。
不動明王というとあの時のことを思い出す。

「ちょっと見せてね。」と言いながら、50歳がらまりの女性が足早に店内に入ってきた。
その女性そこの行く為に入って来たかのように、まっしぐらに仏像が何体か置いてある場所に向かった。
「あら、ここに居たのね!?」なんて言いながら木彫の不動明王の前にしゃがみこんだのだ。その女性、不動明王を見つめ「あっそうなの・・」とか「あはは、それでどうしたの?」などと言ってるではないか。それから暫し不動明王との会話は盛上がり、こちらから声をかける雰囲気ではなかった。
なんだか気味悪いな~なんて思っていると、「そうなの家に来たいの!?」、「じゃ一緒に帰ろっか!?」なんて会話になってきた。
おっ!これってひょっとするとお買上げか!? 連れて帰る=お買上げ ではないか! そういえば今日来客数の割に売上少なかったなあ~ 良かった売上だ! なんて思っていると・・
「このお不動さん、私の家に来たいって言ってるんだけど・・・おいくらかしら?」 
さぁ 来た来た 待ってました! 只仏像と話しているだけのおばさんだと気味悪いだけだが、連れて帰りたいとなれば話は別だ。
「○○円です。」笑顔で答えた。もみ手までする勢いだ。
件の女性、私の方をチラッと見たがすぐに不動明王に向き直りまた会話に入っていった。
「あっそう・・・云々・・」などとしきりに相槌を打っている。さっきより相槌が多い気がする。「じゃこれください」の一言を待ってもみ手状態のまま待っている私に
「あ~ そうなの・・」なんてやけに残念そうな言葉が聞こえた。「それじゃ仕方ないわよね・・・ここがいいのね!」その言葉で私のもみ手は終了した。
「お不動さんここがいいんですって!」そう言うとその女性足早に店から出て行った。

「おまえここがいいのか?」と訊ねてしまう私だった。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 23:44

2009年12月22日

古道具屋への道

私は、古道具屋をやっています。
名前は、『あんてぃーく 六』といいます。
お店を始めて4年目に入ったばかり、ほんの駆け出しです。
古美術店の何代目とか何十年も骨董屋で生きてこられた諸先輩方から見れば、ハイハイも出来ない赤ん坊に過ぎないでしょう。

とある法学部を卒業後機械メーカーに就職、20年お世話になりました。その会社、本社は日本橋茅場町にありましたが私は営業職だったため転勤が多く、7ヶ所に住むことになり、長男は5つの小学校に行きました。

入社式で同期の皆さんが意欲に満ちた表情をしている中、なんとなく違和感を感じながらそこのいた気がします。業務改善・マネジメント・チーム活動・・・etc 馴染めないままでした。転勤が人一倍多かったのでその刺激で20年が過ぎていったのかもしれません。こんな私と20年付合ってくれた会社に感謝しております。

古いものは子供の頃から好きでした。幼稚園に上がる前からしばしば骨董商が家に来ており、掛軸や古い焼物等を沢山持ってきて次から次へとテーブルの上に並べるのです。初めて見るものばかりでその男のカバンは玉手箱のように思えました。特に私が楽しみだったのは、その男が持ってくる四角いアイスクリームでした。アイスクリームを舐めながら骨董品を眺めるのが楽しみな少年だったのです。コレクターの下地が刷り込まれたのでした。

古いものが好きでちょっと風変わりな営業社員は、20世紀の最後の年一人の男と出会うのです。
そろそろローンが組めなくなるかな?なんて思い、群馬県に家を建てました。庭はどうしようって悩んでいるとその男を紹介されたのです。
有名な数学者に似た風貌の男は、他のエクステリア業者がキッチリとした図面で提案する中、広告紙の裏に鉛筆でサラサラット絵を描き「こんなんでどう?」などというのでした。その提案の全てが私の琴線に触れるものだったのです。
その男 本業?は、陶芸家でした。その男との付合いで、私の古物好きは加速したのです。スパイラルに加速したのです。

会社勤めの最後の数年は茅場町でした。出社すると銀座・日本橋・京橋が気になって仕方ありません。会社の目と鼻の先に骨董、古美術街が広がっているのです。新宿中央線方面に営業に行けば、西荻窪に顔を出すのに決まっています。渋谷なら当然青山骨董通りが待っています。そんな毎日を過していました。
営業に出かけるとき「今日はいい物あるといいね!」なんて声が背中にかかったりしました。気付いていなのでしょうね、骨董屋廻り・・・。

そんなこんなで会社をドロップアウトしたのです。

高崎市で古道具屋をやってます。

  


Posted by あんてぃーく 六 at 13:06