2012年03月07日

一二三さん、ありがとう。そして、さようなら。

先日、お得意さんのKさんが来店され、一二三さんー斎藤靖彦さんーの訃報を知りました。

私とほぼ同世代、趣味が高じてこの世界に足を踏み入れた斎藤さんとは、有楽町骨董市で出会えるのが楽しみな一人でした。

とてもスタイリッシュで、いつもニコニコしていた斎藤さん。
はじめて出会ったのは確か私が会社を辞め、不安いっぱいで有楽町に出店し始めた頃だったと思います。
『これで食っていけたらそれはいいよね・・・。』 ちょっと遠くを見る様な瞳でつぶやかれた斎藤さんを思い出します。
「そうですね!」なんて笑って答えましたが、こんな美的センスのある骨董屋さんでも生活するの大変なのか・・・と不安になりました。
『子供の友達の親とかに骨董市に出てる姿見られたらなんとなく恥ずかしいよね!』 と話す斎藤さんになんとなく救われた思いもしました。 
みんな苦労してるんだな・・・。

一二三さんに並べた商品を眺めてもらい、手にとってもらい、連れて帰ってもらう、嬉しかったです。

爽やかな風のような方です。

一二三さん、ありがとう。そして、さようなら。



Posted by あんてぃーく 六 at 00:15

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一二三さん、ありがとう。そして、さようなら。