2010年01月05日

和ガラスの魅力その2 氷コップ

和ガラスの魅力その2 氷コップ

和ガラスの中で最も魅力的なもののひとつが、氷コップでしょう。
模様・色・姿・・・などが楽しめます。時代は明治・大正~昭和初期といったところでしょうか。
画像の3点でも右からウロコ文・水玉文・吹雪といったように様々な模様があります。その他にも市松文・玉だれ文・七宝繋ぎ・輪繋ぎ・糸巻き・めだか・マーブル・毘沙門亀甲文・・・etcコレクター魂を刺激してくれます。カタチは一般的に2種類で、画像左のものを碗型(ワンガタ)・中央と右のものを棗型(ナツメガタ)と云います。その他にラッパ型・ベル型などもあります。価格は、プレス(ガラスをプレス型に入れて造ったもの)が1千円ほどから、宙吹き(竿と言われる道具で職人が吹いて造ったもの)で1万円前後から高いものだと百万円以上するものもあります。私もとある和ガラスコレクターから百万で買うから探して欲しいと依頼されている氷コップがありますが2年探してもまだ出会えません。ガラスの色が2色以上使われていて模様がレアなものが高価になるようです。たかがカキ氷を入れた器がこんな値段で取引されようとはカキ氷屋さんも夢にも思わなかったことでしょう。私が小学校低学年だった’70代前半でカンロなんていうので一杯50円位だったと思います。そんな容器に数万円、数十万円の価格がつくなんて・・・。需要と供給なのでしょうね?氷コップの専門紙が出るほどコレクターも多いようです。
ただこれだけ人気があり価格が高騰すると悪いことを考える人が出てきます。贋物の存在です。贋物があるから骨董趣味は面白いなんて言われる方もいますが、出来れば贋物は掴みたくありません。
ではここで簡単な真贋の見分けかたを伝授致します。
①何十年もカキ氷屋さん等で使われていたものです。テーブルなどに常に当っていた場所(氷コップの一番下、ステムの裏側)に極細かな擦り傷が無数に付いている。白っぽくなっているものもあります。
②竿をガラスから外したときにできるポンテ跡の状態(やや抽象的ですが・・)
③当時の乳白色は日光・電気に透かすとオレンジ色に見える。などなどがあります。
まぁ相場より安いと感じたものは疑ってかかるのが懸命でしょう。信頼のおけるお店で氷コップそれぞれの特徴を頭に叩き込むのが一番です。
氷コップは私をこの道に引き込んでくれたものの代表格です。値段も手頃のものからあり種類も豊富です。あなたも氷コップの夢世界を覗いてみませんか?

和ガラスの魅力その2 氷コップ



Posted by あんてぃーく 六 at 20:59

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